滲出性中耳炎(しんしゅつせいちゅうじえん)だった1才の子どもが完治するまで

2019年8月8日

こんにちは。もろこしです!

1才6か月まで意味のある言葉を話さなかった長男いっくん。

言葉が遅い子の中には、耳に問題のある場合も考えられると知り、1才7か月の時、念のためぐらいの気持ちで耳鼻咽喉科医院へ行ってみました。

そして、1才7か月から1才10か月までの約3か月間、痛くない中耳炎【滲出性中耳炎(しんしゅつせいちゅうじえん)】による長男の耳鼻咽喉科医院通いは続くことになりました。

今回は子どもが滲出性中耳炎になってから、完治するまでの話を書いていこうと思います。

1才7か月、初めての耳鼻咽喉科医院

初めて長男を連れていく耳鼻咽喉科医院。平日の午後ということもあって、半数ぐらいが子どもでした。

子どもが多かったものの、病院自体は静かで、時折騒ぐ子を受付の人が注意していました。私にとっての試練は、動きたい盛りの長男を静止することでした。病院は混みあっていて、受付時間によっては受診まで1時間以上待つ場合もあるようです。

耳鼻咽喉科医院では、医師が長男の耳の状態を診て、鼻水吸引と耳あか掃除をしてくれました。

処置が終わった後、【チンパノメトリー】という鼓膜の状態を調べる機械で検査をしました。医師が診た長男の鼓膜の状態が良くなかったらしく、機械で詳細を調べることになったのです。

まさかの滲出性中耳炎の診断

チンパノメトリーの検査結果は…

チンパノメトリーの結果

理想は朱色の線の形です。水色の縦線に山のてっぺんが重なっていると、良い鼓膜の状態です。

しかし、長男はというと…右耳は山があるものの、縦線からずれています。左耳なんて、山の形すらありませんでした。

そして、医師から【滲出性中耳炎】の診断を受けました。耳の中に浸出液が溜まり、聞こえの状態が良くなかったんです。耳の中に水がたまっている感じに似た状態ということでした。

痛い急性中耳炎のことは知っていましたが、痛みのない滲出性中耳炎のことを耳鼻咽喉科医院の受診で初めて聞きました。

長男のように話せないと、症状をおとなに説明できず、滲出性中耳炎に気づかれないことも多いそうです。まさにそうでした。

薬の処方と治療方針

チンパノメトリーの初めての検査から、長男の長い耳鼻咽喉科医院通いが始まります。

そもそもなぜ滲出性中耳炎になったのかというと、常に鼻水が出ている長男の状態に原因がありました。

1才から保育園に通っていた長男は、次から次へと病気をもらってきました。熱がなくても、鼻水が止まることありませんでした。その鼻水が浸出液のたまる原因になり、滲出性中耳炎を引き起こしていました。特に、黄色いねばねばの鼻水は要注意ということでした。

そのため滲出性中耳炎の根本原因である鼻づまりを改善させ、完治を目指すことになりました。医師から薬の処方箋が出されました。

鼻水を止める薬と細菌感染を抑える抗生物質【クラバモックス小児用配合ドライシロップ】を処方され、1週間後、再度受診することになりました。

大きな病気でもないのに、抗生物質の処方に抵抗はありましたが、耳の聞こえを良くしてあげたかったので、医師の指示通りに全部飲ませました。

2回目の耳鼻咽喉科医院を受診…回復の兆しが

初回の受診から1週間後、2回目の受診をしました。

医師が長男の耳の状態を診たところ、改善が見られたため、チンパノメトリーはせずに鼻水吸引と耳あか掃除をしただけして、後は薬の処方がされました。

まだ鼻水が出ていたのでその薬と抗生物質【クラリスドライシロップ10%小児用】が処方されました。

また抗生物質!?と思いながらも長男に飲ませました。そして、1週間後に様子を見るため、再度受診をしてくださいという指示を受けました。

今まで子どもを病院に連れて行って感じたことは、小児科に比べて耳鼻咽喉科の方が抗生物質を積極的に出してくるところが多いということです。抗生物質で根本原因をなくし、早めの完治を目指している様子でした。

3回目の耳鼻咽喉科医院受診…まさかの悪化

医師の指示通り薬を飲ませた後、2回目の受診から1週間後に3回目の受診をしました。

医師が長男の耳の状態を診たところ…
「良くない状態なので、チンパノメトリーをしてみましょう。 」という見解。おなじみ鼻水吸引と耳あか掃除が終わった後、嫌な予感がしながらも、チンパノメトリーを受けに行きます。

その時の結果が…

チンパノメトリーの結果

あれ?悪化してません??

保育園児、なかなか鼻水が止まりません。しかも長男、要注意の黄色いねばねばの鼻水も出てるんですよね。

1週間後、4回目の耳鼻咽喉科医院の受診指示を受けます。

また、いつもの鼻水の薬とは別に、抗生物質【セフカペンピボキシル塩酸塩細粒小児用10%】を処方されました。

医師の話によると、抗生物質は子どもによって効果が出やすいものと出にくいものと個人差があるので、長男にあった薬を探すため、種類を変えて処方しているということでした。

いつになったら病院通いと抗生物質漬けの日々が終わり、長男の耳が回復するんだろうと落ち込みながらも、受診を続けました。

4回目の耳鼻咽喉科医院受診…悪化のまま状況は変わらず

もう通院が恒例行事です。3回目の受診から1週間後に行ってきました。4回目の受診ともなると、だいたいの流れやどんな診療をするのかも分かっています。

まだ黄色い鼻水が出ている長男。いつも通り、医師が耳の状態を診ます。
「んー、良くないですね。」

…ですよねー。予想はしていました。毎回している鼻水吸引と耳あか掃除をした後、チンパノメトリーで検査することになりました。

そしてチンパノメトリーの結果は…

チンパノメトリーの結果。悪化は変わらず。

悪化の状況は変わらずでした。いつもの鼻水の薬と抗生物質【メイアクトMS小児細粒10%】を処方されました。

そしてまた1週間後、5回目の耳鼻咽喉科受診の指示を医師から受けます。

聞きたいことは積極的に医師に質問した方が良い

長男が滲出性中耳炎の診断を受けた頃、私はその症状について無知でした。最初は治療の方針も理解していませんでした。

いつまで抗生物質を飲ませ続けるのか。このまま良くならなかったら治療方針をどうしていくのか。分からないまま、不安に思いながらも病院通いをしていました。

耳鼻咽喉科医院に行ったことのある方はお分かりだと思いますが、とにかく患者の数が多いんです。医師は1日100人近くの患者を診療していることもあります。患者のためにも、スピーディーな診療が必要です。

なので、質問のない患者は、詳しい説明をせず、医師の診療のもと正しいと思った治療方法を選択していたりします。

医師が正しいと思っている治療方法の選択でも、私たち患者はそのことが伝わっていない。医師と患者のギャップをうめるためには、質問するしかないと思います。

実際、私も医師に質問するようになってから、治療方針が分かり、不安な気持ちも少なくなりました。

分からないことがあれば、積極的に医師に質問することをお勧めします。ちゃんと答えてくれるはずです。